2012-10-16 (Tue)
20:49
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明らかにセコム損保のメディコムを意識した新たながん保険がSBI損保から発売されました。公的保険が利用できず、治療費全額が自己負担になる自由診療を保障するので、メディコムと同様、大変有用だと思います。具体的な保障は次のとおりです。
一見するとメディコムよりも、保障が厚くて(メディコムは診断給付金の支給が3年毎)、しかも保険料が安い(メディコムは30歳男性で1,430円/月)と思ってしまいますが、メディコムと同様の保障だと安易に捉えてはいけません。
保険は「同一保障なら同一保険料」が原則です。SBIは「ネット専業で値段を抑えた」と記載していますが、その程度の企業努力で保険料が30%も安くなる(30歳男性の場合)わけがありません。それにメディコムもネット販売をしておりますし。
これ程の保険料の差が生まれるのは、保障内容が異なるからに他なりません。SBIのほうが保険料が安い分、2回目以降の診断給付金を貰う条件が厳しく、治療費の保障も高額療養費制度を加味した実際の治療費分しか支払われないのです(詳しくは「SBIのがん保険」と「メディコム」の比較にて)。
2回目以降の診断給付金支給条件が厳しくした点は、あまり評価できません。なぜならば、長期間の療養が必要で金銭的不都合に見舞われやすい患者にこそ保険による恩恵が大きくて然るべきだと考えるからです。
治療費の保障が高額療養費制度を利用した場合の実質負担額と同額だという点は、評価できます。むしろ実費保障を謳いながら、実際に支払った治療費相当額以上を受け取れるメディコムが不思議でなりません。
減収や雑費には使途の自由な診断給付金があれば十分ではないでしょうか。ですから、この点に関してはメディコムよりもSBIのほうが優れていると思うわけです。
以上で指摘したとおり、診断給付金についてはメディコムのほうが良いが、治療費保障ではSBIのほうが良いということになり、お互い片腹痛しということで、甲乙つけ難い状態です。
(ここからは批判になります。)
診断給付金の支給は初回0円で2年経過後に100万円なりを支払ってもらいたいものです。
がん保険の販売側は診断給付金が大好きです。がんに恐れおののき、がんになっただけで多額の治療費・雑費が必要と思っている人が数多く存在するため、診断給付金を掲げて消費者ウケが良い保険を設計していると考えられます。
しかし、がんにも軽重があり、1回の手術と数回の抗がん剤治療で治る場合もあれば、数年にも及ぶ高額な抗がん剤治療が続く場合もあります。このうち、軽いがんに対してまで診断給付金は必要でしょうか。
短期間のうちに治療が集中しても高額療養費制度によって、負担はたかが知れています。一方、長期間にわたって治療費が必要になる場合には減収や治療費の負担が、治療期間に比例して重くのしかかって来ます。重いがんをターゲットにした給付金の支給が望まれます。
【追記】 診断給付金を外せる設計になって、使い勝手が大変良くなりました。詳しくは『最悪のがんに備えるなら『SBI損保のがん保険(自由診療タイプ)』をご覧下さい。
診断給付金:100万円(2年毎、複数回)
入院保障:治療費を無制限保障
通院保障:治療費を1000万円まで(更新すると回復)保障
保障期間:5年
月額保険料:970円(30歳男性)、3,330円(50歳男性)、12,570円(70歳男性)
一見するとメディコムよりも、保障が厚くて(メディコムは診断給付金の支給が3年毎)、しかも保険料が安い(メディコムは30歳男性で1,430円/月)と思ってしまいますが、メディコムと同様の保障だと安易に捉えてはいけません。
保険は「同一保障なら同一保険料」が原則です。SBIは「ネット専業で値段を抑えた」と記載していますが、その程度の企業努力で保険料が30%も安くなる(30歳男性の場合)わけがありません。それにメディコムもネット販売をしておりますし。
これ程の保険料の差が生まれるのは、保障内容が異なるからに他なりません。SBIのほうが保険料が安い分、2回目以降の診断給付金を貰う条件が厳しく、治療費の保障も高額療養費制度を加味した実際の治療費分しか支払われないのです(詳しくは「SBIのがん保険」と「メディコム」の比較にて)。
2回目以降の診断給付金支給条件が厳しくした点は、あまり評価できません。なぜならば、長期間の療養が必要で金銭的不都合に見舞われやすい患者にこそ保険による恩恵が大きくて然るべきだと考えるからです。
治療費の保障が高額療養費制度を利用した場合の実質負担額と同額だという点は、評価できます。むしろ実費保障を謳いながら、実際に支払った治療費相当額以上を受け取れるメディコムが不思議でなりません。
減収や雑費には使途の自由な診断給付金があれば十分ではないでしょうか。ですから、この点に関してはメディコムよりもSBIのほうが優れていると思うわけです。
以上で指摘したとおり、診断給付金についてはメディコムのほうが良いが、治療費保障ではSBIのほうが良いということになり、お互い片腹痛しということで、甲乙つけ難い状態です。
(ここからは批判になります。)
診断給付金の支給は初回0円で2年経過後に100万円なりを支払ってもらいたいものです。
がん保険の販売側は診断給付金が大好きです。がんに恐れおののき、がんになっただけで多額の治療費・雑費が必要と思っている人が数多く存在するため、診断給付金を掲げて消費者ウケが良い保険を設計していると考えられます。
しかし、がんにも軽重があり、1回の手術と数回の抗がん剤治療で治る場合もあれば、数年にも及ぶ高額な抗がん剤治療が続く場合もあります。このうち、軽いがんに対してまで診断給付金は必要でしょうか。
短期間のうちに治療が集中しても高額療養費制度によって、負担はたかが知れています。一方、長期間にわたって治療費が必要になる場合には減収や治療費の負担が、治療期間に比例して重くのしかかって来ます。重いがんをターゲットにした給付金の支給が望まれます。
【追記】 診断給付金を外せる設計になって、使い勝手が大変良くなりました。詳しくは『最悪のがんに備えるなら『SBI損保のがん保険(自由診療タイプ)』をご覧下さい。
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Last Modified : 2014-12-12