2012-03-04 (Sun)
03:15
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はじめまして。毎回勉強させて頂いてます。
私は今22歳です!今春就職と共に保険に加入しようと考えております。一応保険料は月に1万円もしくは1万5千以内に納めたいと考えております。おすすめの保険の入り方や良い保険商品はありませんか?教えてください!よろしくお願いします。(死亡保険400万円くらいあと自分は医療保険には入りたいと考えております。)
マーチ様、ご相談ありがとうございます。また、ご就職おめでとうございます。さて、マーチ様のご希望は「終身生命保険」と「医療保険」ということですね。未婚の方(既婚でしたら、すみません。)に保険は不要だと思いますが、加入を前提に考えているようなので、そこには立ち入らないことにします。
まず、「終身生命保険」については、現在の低金利を考えると契約は有利ではありません。ですから、加入するのであれば金利上昇に耐えられるよう、「固定利率」・「無配当」の保険ではなく、「利率変動」、最低でも「有配当」の保険を選ぶ必要があるでしょう(今後数十年間、低金利が続くとお考えなら話は別です。)。
また、一口に「終身保険」と言っても、「普通の終身保険」、「特定疾病保障保険」、「終身介護保険」、「低解約返戻金型終身保険」、「外貨建終身保険」、「変額終身保険」などがあり、個々人の考え方によって相応しい保険は異なるため一概にどれがオススメとは言えません。完全な資産運用目的なのか、ガンや要介護にも備えておきたいのかなど、目的が分からないと決められません。
単純に「死亡保障のみで返戻率が良いもの」ということであれば、やはり「低解約返戻金型」は低リスクなので加入しやすいでしょう。長期の契約になるので格付に気を付けつつ、返戻率が高いものを保険相談店で探してみてください。特に、あいおい生命の積立利率変動型終身保険(低解約返戻金型)は最低保障利率も高めで、優良体割引もあるので、有力だと思います。また、ソニー生命の積立利率変動型終身保険は低解約返戻金型ではないですが、最低保障利率が高いので比較の際に参考になると思います。
他には、「外貨建」も為替リスクで敬遠され気味ですが、ドルコスト平均法が使えるので、そんなに悪い保険だとは思いません。アリコのマイフューチャーなら円建の死亡保障があり、安心です。ただ、資産運用で考えると普通に米国債を買った方が良い気もします。
なお、冒頭に「固定利率」・「無配当」の保険は危険だと申しましたが、保険料の短期払によって元本割れの期間が短くて済むならば選択肢に入ってきます。元本割れ解消時に、他の金利の良い保険に乗り換えることが容易だからです。また、「固定利率」・「無配当」の保険は、金利上昇に耐えられない分、「変動型」や「有配当」保険よりも利率は若干高く設定されているという特徴もあります。ただ、マーチ様のご提示予算ですと、短期払は選択できない可能性が高いです。
次に「医療保険」についてですが、これは、加入するならば長期保障に耐えうる設計でないと意味がないことは、コメント元の記事のとおりです。そう考えると、あいおい生命の「新医療保険α」ぐらいしか選択肢はないと思います。
最後に、就職前ということですが、就職先で保険を扱っていないか必ずチェックして下さい。社内で独自の保険を作っていたり、団体割引でかなりお得な場合が多々あります。
相談に乗って頂きありがとうございます。まず医療保険ですがあいおい生命の保険やブログにもあったソニー生命や一時払いのアリコのプライムロードなどの解約返戻金のある損をしない保険に入りたいと思ってます。死亡保険の加入目的は死亡整理金として考えております。その為解約する予定はありません(資産運用とは考えていないからです)そのため言い方は雑になりますが最低死亡保険金が保証されていれば死亡保険の種類はなんでもよく出来るだけ月額の保険金額を押さえたいと思ってます。またこの度はわかりやすいアドバイスありがとうございます。
ソニー生命の医療保険やプライムロードは、利率変動でも有配当でもないため、今の低金利下では不利だと思います。これからの数十年間、あるいは一生、資金を不利な条件で固定化させることになりかねません。そのリスクを踏まえた上でご契約ください。
また、「解約返戻金があるから損しない」というのも考えようです。貯蓄型と言っても、構造は「掛捨て部分+貯蓄部分」です。それなら、掛捨て保険に加入して、保険料の差額を自分で国債でも買って運用するのと同じです(スケールメリットなどで保険会社のほうが多少利率が良くなりますが)。
次に終身生命保険についてですが、死亡保障があって保険料が安いということでしたら、私が知る限りやはりアリコのマイフューチャーが一番でしょう。最低保障利率が3%もあるので、死亡保障(円建)の割に格安です。あとは、変額終身も安いですが、保険会社とファンドに手数料をガッポリ取られる設計のため、あまりお勧めできません。
なお、「解約しない」ということですが、貯蓄型保険に加入する全ての人が同じ思いで契約します。しかし現実は違います。親や家族、あるいは自分がガンや要介護になった、長期入院した、リストラされたなど様々な要因によって、解約せざるを得ない場合があるのです。ですから、保険会社は保険料払込期間中の返戻金を大幅に減少させて、そういった「解約せざるを得ない人」から儲けるのです。
「解約しないから」ではなく、万が一解約するような状況になっても、不利にならないような方法を選択して下さい(2種類の保険に加入するなど)。マイフューチャーは解約さえしなければ保険料が安くお勧めです。しかし、解約せざるをえない場合、保険料払込期間中の返戻率は低く、為替リスクを負い、大きな元本割れです。本当にお金が必要なときに大きな元本割れでは、普通に預貯金したほうがマシだったということになります。
いろいろ書いてきましたが、私としては「保険は掛捨保険だけで十分、貯蓄型保険は控除の範囲内に限って有用」という思いがあるため、どうしても貯蓄型保険に批判的になってしまうのです。申し訳ございません。
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Last Modified : -0001-11-30