2011-06-10 (Fri)
23:10
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ガンでの死亡率が高いから、ガン保険で備えるべきという人がいますが、果たして妥当な意見でしょうか。確かにガンによる死亡者数も、死因に占める割合も年々増加しています。しかし、「ガンでの死亡率」は年々減少しています。「!? 数も割合も増加すれば「死亡率」も上昇では?」と思うことでしょう。論より証拠で、国立ガン研究センターの「年次推移」中の「年齢調整ガン死亡率の推移」をご覧下さい。
「年齢調整ガン死亡率の推移」は、高齢化など年齢構成の変化による影響を除いた「死亡率」です。日本は高齢化社会です。高齢者が多数を占める現状を鑑みれば、ガンでの死亡者数が年々増加し、死因割合も増加するのは当然です。一方で、ガン検診の普及や医学の進歩によって、「ガンでの死亡率」が減少するのも、また当然です。
そんな中、ガン保険大手のアフラックは、「このページ」で年齢調整を行っていない、ガン保険検討の上では全く無意味な図を引用しています。アフラックは、ガンの恐さを前面に出すために、「年齢調整死亡率」と直近数値に2倍もの開きがあり、急な右肩上がりを示している「年齢未調整死亡率」を意図的に使っているのです。これをもって、ガンでの死亡率が増加云々言われても、詐欺にしか思えません。
死亡率の低下が示すことは、「ガン保険はやや不要(治療費が高額な患者割合)」のとおり、ガン保険の必要な人の割合も低下するということです。しかも、「年齢調整がん罹患率の推移」のとおり、罹患率が上昇する中での死亡率の下落です。自身の死亡リスクの増大する高齢期には、ガンは死因1位の座を下りているかもしれません。「死因1位」は「生涯罹患率50%」同様、ガン保険に加入させるためのセールストークに過ぎません。
「年齢調整ガン死亡率の推移」は、高齢化など年齢構成の変化による影響を除いた「死亡率」です。日本は高齢化社会です。高齢者が多数を占める現状を鑑みれば、ガンでの死亡者数が年々増加し、死因割合も増加するのは当然です。一方で、ガン検診の普及や医学の進歩によって、「ガンでの死亡率」が減少するのも、また当然です。
そんな中、ガン保険大手のアフラックは、「このページ」で年齢調整を行っていない、ガン保険検討の上では全く無意味な図を引用しています。アフラックは、ガンの恐さを前面に出すために、「年齢調整死亡率」と直近数値に2倍もの開きがあり、急な右肩上がりを示している「年齢未調整死亡率」を意図的に使っているのです。これをもって、ガンでの死亡率が増加云々言われても、詐欺にしか思えません。
死亡率の低下が示すことは、「ガン保険はやや不要(治療費が高額な患者割合)」のとおり、ガン保険の必要な人の割合も低下するということです。しかも、「年齢調整がん罹患率の推移」のとおり、罹患率が上昇する中での死亡率の下落です。自身の死亡リスクの増大する高齢期には、ガンは死因1位の座を下りているかもしれません。「死因1位」は「生涯罹患率50%」同様、ガン保険に加入させるためのセールストークに過ぎません。
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Last Modified : -0001-11-30