2011-06-10 (Fri)
23:02
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ガン保険の必要性として「高額な治療費」が挙げられます。しかし、他の傷病でも治療費が高額になる可能性はあります。ガンで治療費が高額になる理由は何か、以下5項目について考察します。
第1に、高額療養費制度です。ガンも他の疾病と同じく同制度の対象で自己負担の上限額が決まっているため、過度の心配は無用です。
第2に、入院日数です。厚労省の「平成20年 患者調査」によれば、ガンの平均在院日数は23.9日と、全疾病の35.6日に比べ短いです。また、退院後30日以内の再入院率は19%と他の疾病の2倍ありますが総数に占めるガン患者の割合は10%ですし、半年以上の中長期入院して退院した患者数でも、ガン患者は総数の7%なので、他の傷病と区別する必要性は感じられません。
第3に、平均的な治療費です。NPO法人が運営する「ガン治療費.com」によると、余程重篤な進行ガンの場合を除けば、手術と化学療法で完治に至る5年間で自己負担額は100万円程です。100万円程で完治するなら、保険ではなく貯蓄の範囲でしょう。
第4に、再発・転移による治療です。市民医療協議会の「2009年 ガン患者意識調査」によると、28.5%の患者が再発・転移を経験しており、それによる負担増加があります。薬価の高い抗ガン剤治療などが続くことを考えると、他の傷病より恐れる部分です。
第5に、未承認薬による自由診療や先進医療による治療費です。利用者数は少ないものの、公的保険の利かないこれらの治療を行うと、治療費は青天井式に高額化します。
以上のように、多くのガン患者は保険に入る必要もない100万円程の支出で完治します。しかし、一部の患者については、進行ガン、再発・転移により、未承認にしろ承認済にしろ薬価の高い抗ガン剤の使用を長期間にわたって行うため、治療費がとても高額になります。そこに保険の必要性が生じるのです。
ここで問題となるのが、高額な治療費を必要とするガン患者の割合です。この割合が低ければ、わざわざガンのみに備える理由はありません。この点につき、「ガン保険はやや不要(治療費が高額な患者割合)」で掘り下げたいと思います。
第1に、高額療養費制度です。ガンも他の疾病と同じく同制度の対象で自己負担の上限額が決まっているため、過度の心配は無用です。
第2に、入院日数です。厚労省の「平成20年 患者調査」によれば、ガンの平均在院日数は23.9日と、全疾病の35.6日に比べ短いです。また、退院後30日以内の再入院率は19%と他の疾病の2倍ありますが総数に占めるガン患者の割合は10%ですし、半年以上の中長期入院して退院した患者数でも、ガン患者は総数の7%なので、他の傷病と区別する必要性は感じられません。
第3に、平均的な治療費です。NPO法人が運営する「ガン治療費.com」によると、余程重篤な進行ガンの場合を除けば、手術と化学療法で完治に至る5年間で自己負担額は100万円程です。100万円程で完治するなら、保険ではなく貯蓄の範囲でしょう。
第4に、再発・転移による治療です。市民医療協議会の「2009年 ガン患者意識調査」によると、28.5%の患者が再発・転移を経験しており、それによる負担増加があります。薬価の高い抗ガン剤治療などが続くことを考えると、他の傷病より恐れる部分です。
第5に、未承認薬による自由診療や先進医療による治療費です。利用者数は少ないものの、公的保険の利かないこれらの治療を行うと、治療費は青天井式に高額化します。
以上のように、多くのガン患者は保険に入る必要もない100万円程の支出で完治します。しかし、一部の患者については、進行ガン、再発・転移により、未承認にしろ承認済にしろ薬価の高い抗ガン剤の使用を長期間にわたって行うため、治療費がとても高額になります。そこに保険の必要性が生じるのです。
ここで問題となるのが、高額な治療費を必要とするガン患者の割合です。この割合が低ければ、わざわざガンのみに備える理由はありません。この点につき、「ガン保険はやや不要(治療費が高額な患者割合)」で掘り下げたいと思います。
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Last Modified : -0001-11-30