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【1円で1万円が買えるか】必要な保険と不要な保険の判断基準

2021-09-10 (Fri) 19:30
  多種多様な保険や保障が多く、どれが必要でどれが不要なのか判断に迷うことがあると思いますので、私なりの結論を述べたいと思います。

 私は、掛け捨て保険の場合は、「月額保険料1円で1万円の保障が買えるか否か」を基準として考えています。これが、私が必要な保障と不要な保障を分けるための基準です。

◆「月額保険料1円で1万円の保障が買える」とは?

 この基準は、「小さな掛け金で大きな保障を買う」という保険の本質を金額的に見える化したものです。その心は、少額の損失は貯蓄で対応し、発生したら壊滅的な損害にだけ保険で備えようということです。

 「なぜ、1円で1万円なのか」と思われるでしょうが、これは、私が保険の要否の検討を重ね、「この保険料を払うんだったら、こっちの保障を増額させるよな」とか、「この保険料でこの程度の保障だったら、貯金したほうがいいよな」といったことを考え続けた末に、「1円で1万円を買えるものは、必要性が極めて高いな」、「1円当たり5千円を超えてくると、悩ましくなってくるな」という感触を得たことに起因しており、今のところ、この基準に反する例はありません。

 ということで、各種保険や保障を挙げながら、具体的に見ていきましょう。

◆【必要な保険1】死亡、火災、自動車保険

 まずは、必要な保険を考えていきます。では、必要性が高いと認知されている「死亡保険」について考えてみます。

 30歳男性がオリックス生命の収入保障保険「キープ」に年額10万円、60歳満了で加入すると、一括受取金が3,100万円で、月額保険料は2,450円になります。

 受取金は年々減っていきますが、1円で1万円の保障が買えており、やはり死亡保険の価値は高いといえます。私も契約しています。

 次に、こちらも必要性が高いと認知されている「火災保険」を考えます。

 ソニー損保で試算したところ、東京都の1981年築の木造戸建てという悪い条件で、1,500万円の補償を得るのに要する保険料は月額1,600円です。

 やはり火災保保険も、1円で1万円程度の補償が買えるため、必要性は高いといえます。私も契約しています。

 次に、「自動車保険」についてですが、こちらは対人・対物無制限が基本ですし、数千円の月額保険料で、他者を事故死させてしまった場合に数千万円以上の保障を得られるので、1円で1万円という基準を満たしています。私も契約しています。

 しかし、車両保険ということになると話は別で、SBI損保で試算したところ、「車対車+限定A」や免責金額の最大化を行ったにもかかわらず、150万円の補償を得るのに要する保険料は月額1,300円でした。

 したがって、車両保険については、1円当たり1,000円程度の補償しか得られておらず、必要性は低いということになりますし、私自身も不要だと考えています。

◆【必要な保険2】先進医療、個人賠償

 次に、「先進医療」については、月額100円程度で1,000万円の保障が得られますので、1円で10万円の保障が買えているため、必要性が高いと判断しそうになります。

 しかし、先進医療の保障額を1,000万円で評価するのは横暴です。私が考える「1円で買える1万円の保障」というのは、「現実的に得られる見込みのある最大保障額が、月額保険料1円当たり1万円に到達するか」という基準なのです。

 そう考え直すと、現在の先進医療の中で一番高額な治療は300万円程度です。そして、先進医療を受ける機会はほとんどありません。

 そうであれば、今後の対象医療行為の入替えがあるとはいえ、先進医療保障で得られる現実的な最大給付金は300万円程度、あっても600万円程度と考えられます。

 したがって、結論は変わりませんが、先進医療は、1円で3~6万円の保障が買えるから必要性が高いということになります。私も契約したい思いはあるものの、単品契約ができないため、何ら契約できておりません。

 最後に、「個人賠償」については、月額保険料が100円や200円で1億円以上の補償が買えており、相手に障害を負わせたりした場合には数百~数千万円の補償が得られるわけですので、必要性は大変高いと考えます。私も契約しています。

◆【不要な保険1】医療保険

 それでは、不要な保険を考えていきます。まずは、「医療保険」についてです。

 30歳男性が、一般的な医療保険である、入院日額5,000円、1入院60日、入院手術1回10万円に終身払いで加入した場合、月額保険料は1,300円程度です。

 では、現実的に得られる可能性がある最大保障額は幾らになるでしょうか。

 「入院保障」については、平均入院日数は30日程度であること、患者数は少ないが年単位で入院している者がいること、老い先短い状態での入院が多いこと、再入院は180日間のインターバルがなければ「1入院60日」の中に通算されること、入退院の繰り返しは保険会社に通院可能と判断さて保障打切りの可能性が高いことを鑑みるに、200日分の100万円でかなりもらえた状態、400日分の200万円ともなればかなり奇跡的な状態と考えられます。

 「手術保障」については、5回分の50万円でかなりもらえた状態、10回分の100万円となればかなり奇跡的な状態と考えられます。

 ということで、一般的な医療保険は、月額保険料1,300円で150~300万円の保障が買えるため、1円当たり1,200~2,300円の保障を買うものなので、必要性が低いといえます。

 一方で、私は、「既存医療保険の上位互換! それが「プレミアムDX」!」という記事で、チューリッヒ生命の医療保険を良質保険だと言っております。そこで、同保険について見てみます。

 プレミアムDXは、1入院365日で7大疾病だけは無制限、手術保障なし、入院60日目までの免責期間が設けられており、月額保険料は740円です。

 一方の現実的に得られる可能性がある最大保障額については、この保険の場合、罹患率は低いとはいえ、入院期間の長い精神疾患や神経疾患であれば365日到達は十分に現実的となってきます。365日分の182万円でかなりもらえた状態、730日分の365万円でまあまあ奇跡的な状態と考えられます。

 したがって、月額保険料740円で182~365万円の保障が買えるため、1円当たり2,500~5,000円の保障を買うものということになります。よって、1円当たり1,200~2,300円が買える一般的な医療保険の2倍の価値があり、医療保険の中では良質な保険だと考えるわけです。

 なお、1円当たり1万円の基準には遠く及ばず、保険としての魅力がまだ乏しいため、私は契約していません。

◆【不要な保険2】がん保険

 次に、「がん保険」について考えていきます。

 まず、一般的な診断給付金タイプについてですが、がん診断給付金100万円を2年に1回もらえるプランの場合、上皮内がんの扱いや給付条件といった相違はいろいろあるものの、30歳男性の終身払いで月額保険料は1,400円前後でしょう。

 一方の得られる保障としては、「【終身がん保険必須教養】ガン罹患後の死亡率」で示したとおり、老い先短い高齢で罹患しやすい、罹患すると1年以内に2割が死亡する、治療は長くても4年といった点を考慮すると、500万円ももらえればかなり奇跡的なケースだと思います。

 そうすると、月額保険料1,400円で500万円の保障を買うので、1円当たり3,600円ということになり、1円当たり1万円の基準には遠く及ばず、魅力的な保険ではないといえます。

 一方で、私は、メディケア生命のがん保険を、「【超優秀】がん保険「メディフィットがん保険」を徹底評価」として、良質な保険であると言っています。そこで、同保険について見てみます。

 同保険は、抗がん剤治療を受けた月に10万円の給付金を受け取れるというもので、保険料は650円程度です。

 一方の現実的に得られる可能性がある最大保障額については、軽度がんでは少額しかもらえない代わりに重度がんでの保障が手厚いこともあり、48か月、つまり4年間分の480万円ももらえればまあまあ奇跡的なケースだと考えられます。

 そうなると、月額保険料650円で480万円の保障が買えるので、1円当たり7,000円の保障が買えることとなり、診断給付金型よりも圧倒的に魅力的であるため、良質な保険であると考える次第です。

 なお、1円当たり1万円の基準には少々及ばず、保険としての魅力に少々欠けてしまうため、私は契約していません。

◆まとめと注意

 いかがでしたでしょうか。こうした考えを一つ持っておけば、保険に悩まされることも少しは減ってくるかと思います。1円当たり1,000円程度の保障を買っていては、保険貧乏への道を歩んでしまいますから、保険と貯蓄とのめり張りも意識しやすくなると思います。

 なお、注意していただきたいことがありまして、医療保険などは、30歳で加入するよりも50歳で加入すれば保険料は倍近くかかるので、1円当たりで買える保障額は当然低下します。

 そうすると、30歳での加入はOKだが、50歳での加入はNGというおかしな結論になってしまうため、そうした短絡的な結論をせぬようにしてくださればと思います。このような場合は、想定される総払込保険料と比較するというアプローチもあり得ると思います。

 それでは、終わりなき保険選びの旅を共に続けてまいりましょう。
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Last Modified : 2021-11-03

Comments







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No Subject
突然のコメントで申し訳ございませんが
JAの医療共済 メディフルについて考察お願いできませんか
2021-09-16-16:15 あきこ
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ぴよすけ
Re: No Subject
管理人です。

あきこ様、御要望ありがとうございます。誠に恐縮ながら、御期待に沿えるものではないと思いますが、メディフルの記事を書きましたので、トップ画面から閲覧くだされば幸いです。
2021-09-17-19:43 管理人⇒あきこ様
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