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これぞ安物買いの銭失い!「都道府県民共済」を徹底評価!

2021-08-27 (Fri) 20:30

 都道府県民共済を徹底評価していきたいと思います。各都道府県の共済も横並びだとは思いますが、本記事は都民共済をベースにしています。

 それでは、評価してまいりましょう。


◆入院保障2型の保障内容と評価


 契約可能者:18~60歳
 保険期間:1年更新
 月掛金:2,000円
 割戻率:2019年度は掛け金の37%を返金
 事故入院日額保障:10,000円(1入院184日まで)
 病気入院日額保障:10,000円(1入院124日まで)
 事故通院日額保障:1,500円
 手術保障:2.5万・5万円・10万円
 先進医療保障:1~150万円
 死亡保障:10万円

 この医療保障特化の共済を簡単に言い表すと、「保障に全く魅力はないが安い」ということです。

 アクサダイレクトの10年定期の医療保険で試算したところ、50歳男性が入院日額10,000円(1入院60日まで)と手術給付金10万円の保障を買うと、月額2,960円の保険料を要します。30歳男性でも1,680円が必要です。したがって、割戻金も期待できる共済は、大変リーズナブルです。

 しかし、保障内容に全く魅力がありません。半年程度の入院や手術なんて預貯金で乗り越えられる程度のリスクです。こんな部分に掛け金を払うこと自体が大変無駄ですし、こんな共済に加入しても、不運にも年単位で入院した場合には、家計が破綻に向かうことは明らかです。

 また、生命保険各社が1,000万円程度まで保障している先進医療保障について、共済では150万円限度とケチっており、数百万円する治療を利用せざるを得なかった場合の損失が大き過ぎます。1,000万円の先進医療保障でも月々100円程度の保険料なのですから、ここをケチる意味が分かりません。

 結局、この共済の利用価値としては、貯蓄が一切なく、数か月入院しただけで路頭に迷いかねない方が、預貯金を貯めるまでのつなぎとして利用するときぐらいでしょう。


◆総合保障2型の保障内容と評価


 契約可能者:18~60歳
 保険期間:1年更新
 月掛金:2,000円
 割戻率:2019年度は掛け金の37%を返金
 事故入院日額保障:5,000円(1入院184日まで)
 病気入院日額保障:4,500円(1入院124日まで)
 事故通院日額保障:1,500円
 事故時後遺障害保障:16~660万円
 先進医療保障:1~150万
 死亡保障:400~1,000万円

 入院保障と死亡保障が合わさったこの共済を簡単に言い表すと、「定期型死亡保障を新たに欲する50代は飛びつけ」ということです。

 メディケア生命の10年定期の死亡保険で試算したところ、50歳男性が500万円の死亡保障を買うだけでも月額2,131円の保険料を要します。30歳男性なら613円で買えますが、同規模の入院保障を備えるのに600円はかかかるでしょうから、割戻金を踏まえれば、やはり共済は安上がりです。

 医療保障は相変わらず魅力なしですし、病気での後遺障害をおろそかにする設計が全く理解不能ですが、死亡保障を新たに買おうとする50代にとっては信じられないほどお買い得な商品です。これを選ばない理由は皆無です。

 しかし、年齢問わず一律掛け金の弊害がひどいですね。若者が割高な掛け金を払わされているわけですから、全く好感が持てません。


◆各種特約の保障内容と評価


 【医療特約】は、全くの無価値です。なぜなら、この特約は、入院一時金や退院一時金、疾病障害などの保障を追加するものですが、保険による保障なんて全く必要ない短期入院保障に重きが置かれているからです。

 【新がん特約】と「新三大疾病特約」も、全く魅力がありません。なぜなら、両特約は、がん診断一時金の追加や三大疾病の入院保障の拡充などをするものですが、メインのがん診断一時金について、2回目以降の支払いが「治療終了後5年経過」を条件とする点で生保各社の保険に比べて破滅的に劣っています。

 しかも、「【終身がん保険必須教養】ガン罹患後の死亡率」でお示ししたとおり、がんになれば、4年以内に死ぬか、それ以前に治癒するわけです。長期療養を保障してくれる気はゼロのひどい保障です。

 【長期医療特約】は、総合的には魅力なしですが、一部分だけ見所があります。この特約は、事故入院保障の364日までの延長、病気入院保障の244日までの延長、重度障害保障の増額などをするもので、結局は病気入院保障は244日しか保障せず、魅力に大変乏しいのですが、重度障害補償の増額だけは見所があります。

 この重度障害は、保険でいうところの高度障害のことで、死亡と同等に扱われる状態です。ですから、死亡保険金の生前受取が可能ということです。私は常々、高度障害時には死亡保険金の1.2倍ぐらいが欲しいなと思っていたので、この仕組みだけは賛成です。

 死亡の場合には遺族が遺族年金を独占利用できますが、高度障害の場合には障害年金を障害者自身も含めて使わねばなりません。そうすると、障害年金だけで減収分を埋め合わせすることができるか何とも不安でしたので、この仕組みだけは高評価です。


◆まとめ


 総じてひどい内容ですね。中でも、病気と事故とで保障に差を設ける意味が分かりません。事故の場合は相手方がいれば何らかの補償を得られますが、病気ではそうはいきません。どちらかといえば病気保障を手厚くしてもらいたいものです。

 まあ、総じて病気保障よりも圧倒的に安価な事故保障をいろいろと組み込んで、「いろんな保障がそろっていますよ」とでも言いたいのでしょうから、仕方ありませんが。

 口コミなんかを見てみると「安い、安い」のオンパレードなのですが、確かに安いは安いのですが、その安さを加味したとしても加入余地があるような共済や特約は残念ながら見つけられませんでした。

 取りあえず、年齢問わず一律掛け金はやめませんか。考えもなく加入してしまった若者がかわいそうです。

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Last Modified : 2021-08-27

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