fc2ブログ
Top Page › 保険商品診断 › 【ダメ保険】終身医療保険「ネオdeいりょう」を徹底評価

【ダメ保険】終身医療保険「ネオdeいりょう」を徹底評価

2021-07-25 (Sun) 20:43

 今回は、ネオファースト生命の終身医療保険「ネオdeいりょう」を徹底評価します。

 結論から言えば、間違いなくダメ保険です。せっかくの健康体割引もあまり機能しておらず、短期入院を主目的として設計されたよくあるダメ医療保険です。

 しかし、「終身死亡保障」だけはお宝めいた設計ですので、是非御覧ください。これを単品発売すればバカ売れ間違いありません。


◆ネオdeいりょうの主契約

 被保険者:30歳男性
 保険期間・保険料支払い期間:終身
 月額保険料:940円(健康保険料率)
 入院保障:5,000円/日
 1入院保障限度:120日(60日なら170円引き)

 ネオdeいりょうの主契約は入院保障なのですが、この保険料を見た時点で評価する気がうせました。

 リスク細分化型の保険料を設けているので、最もお得になる健康保険料率で試算しているにも関わらず、リスク細分化型ではない誰でも入れるメディケア生命のメディフィットAよりも月額保険料が140円も高いのです。信じられません。

 また、短期入院なんてものは家計が破綻するようなリスクではないので、一切保障しなくてよい部分であると考えますが、この部分を免責にできるような特約は用意されていませんので、低評価は免れません。

 何か素晴らしい特約があることに期待して、次に進みます。


◆ネオdeいりょうの特約

 【八大疾病支払日数限度無制限特則:追加保険料190円】は、必要です。7大疾病を入院無制限保障する必要性は高いのか」で説明したとおり、30%程度の長期入院にしか備えられませんが、超長期入院した場合には減収と治療費で家計が破綻する可能性があります。そのリスクに190円で備えられるならコスパに優れます。

 【死亡保障特則25万円:追加保険料187円】は、よい保障です。超お得です。月々187円の積立てで25万円貯めるには111年かかります。30歳で加入して90歳まで生きたとしても支払い保険料は13万円にしかならず、1.9%複利で回さないと25万円にはなりません。こんな芸当は40年物国債でも不可能です。この超低金利時代に、どうしてこのような激得価格で終身死亡保障を販売できるのか謎過ぎます。中途解約率でも見込んでいるのでしょうか。いずれにせよ、単品販売ならバカ売れ間違いなしです。

 【手術保障特約2.5万円:追加保険料203円〜】は、不要です。手術で家計は破綻しません。大手術が怖いなら、その分入院期間が延びるおですから、手術特約ではなく入院日額を1,000円でも上げたほうが合理的です。

 【先進医療特約2千万円:追加保険料39円】は、必要です。終身型が多い中、10年定期更新型という点はいただけませんが、先進医療費が高額である一方で保険料は格安でコスパに優れるため、よい保障です。

 【入院一時給付特約5万円:追加保険料453円】は、不要です。短期入院で家計は破綻しません。こんな保障にお金を払うぐらいなら、入院日額を上げるべきです。

 【通院特約5千円:追加保険料405円】は、不要です。日数上限が設けられたたかだか5千円程度の保障のために405円も払う必要はありません。この保障があることで免れられる家計破綻なんてありません。

 【三大疾病一時給付特約30万円:追加保険料673円】と【がん診断特約50万円:追加保険料679円】は、不要です。病状の軽重を問わない保障設計は無駄が多いですし、通院治療が主流であるがんの二回目の支払い条件に「入院」があるため、加入余地はありません。

 【抗がん剤治療特約5万円:追加保険料242円】は、よい保障です。治療期間の長短によって保障総額が異なるため、がんの軽重に応じた保障を合理的な保険料で備えることができます。

 【自費診療保障上乗せ型がん治療特約5万円:追加保険料392円】は、よい保障です。24回限りとはいえ公的保険の利かない抗がん剤治療も保障されるのは魅力的です。手術や放射線保障は不要なので、保険料を下げてもらいたいですね。

 【女性疾病保障特約】は、不要です。女性特有疾病だけを手厚く保障しなければならないという理由がありません。

 【治療保障特約10万円:追加保険料773円】は、不要です。こんな短期入院や手術で家計は破綻しません。不必要な保障です。

 【特定疾病保険料払込免除特約:追加保険料40円〜】は、不要です。要は保険料残額相当を支給する診断一時金であるため、「三大疾病一時給付特約」と同様の理由で不要ですが、追加保険料が安価なので、付加に大反対するものではありません。


◆まとめ

 健康体割引を導入した保険料設計と、入院保障だけの主契約に多くの特約という自由度の高さ、この2つは素晴らしいです。また、終身死亡保障の半端ないお得感も好きです。

 しかし、一般的な医療保険の枠を出ておらず、短期入院保障特化の設計はいただけません。

 入院期間がどんどん短期化しているのですから、短期入院がリスクだなんて思われなくなるでしょう。また、政府が入院ではなく在宅療養を増やそうとしているので、「入院」しか保障しない保険は陳腐化するでしょう。

 こんな設計のネオdeいりょうに加入したところで、20年後、30年後も安心だと思えるとは私には到底思えません。

◆追記(2021/9/4)

ダメ保険だと断じましたが、評価を少し改めようと思います。

 死亡保障特則が大変安価なため、死ぬまで持つことを前提に考えれば、実質的な支払保険料を大幅に削減できるため、死亡保障込みで考えれば、一般的な医療保険よりも大変安く加入できます。なんと6割引きも可能です。(30歳男性の60歳払い済みで、特約を何もつけずに加入した場合)

 ということで、そうするとネオdeいりょう自体に加入余地が生まれるため、特約の中で利用価値が高いものも魅力的になってきます。

 特に抗がん剤治療特約は、私が良質な保険だと考える類似保障のメディフィットがん保険等に比べ、自由診療保障などがないものの、抗がん剤等治療月に給付金をもらえるというコア保障は同様です。

 しかも、このコア保障だけの場合、保険料が大幅に抑えられるので、必ずしも必要性が高いとは言い切れない自由診療保障を切り捨てれば、十分に魅力的な特約に思います。

 このように、実質保険料を抑えられるので、ハマる人にはハマる保険だと考えます。
スポンサーサイト



Last Modified : 2021-09-04

Comments







非公開コメント