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【ダメ保険】終身医療保険「ONEメディカル」を徹底評価

2021-06-25 (Fri) 19:34

 アクサダイレクト生命の終身医療保険「ONEメディカル」を徹底評価します。

 結論としては、患者申出療養保障が大変素晴らしいものの、その他の保障が壊滅的なので、ダメ保険です。

 この保険の特徴としてパンフレットで挙げられている「特徴①、入院短期化・退院後通院増加に対応」、「特徴②、30~50代のがん増加、脳や心疾患手術の増加に対応」、「特徴③、先進医療と患者申出療養も保障」の三点について、評価していきます。


◆保障内容

 被保険者:30歳男性、終身払い
 月額保険料:5,967円
 入院日額:5千円
 1入院限度日数:60日(三大疾病は無制限)
 手術保障:2.5・5・10・25万円
 入院一時金:5万円
 退院一時金:5万円(がん10万円)
 がん一時金:50万円(上皮内がん20万円)(複数回受取可)
 三大疾病一時金:50万円(上皮内がん20万円)(複数回受取可)
 三大疾病払込免除:以後の保険料の払込みを免除
 先進医療・患者申出療養:2千万円まで実費保障、一時金10万円


◆特徴①「入院短期化・退院後通院増加に対応」

 まず、アクサダイレクトの言い分には注意してください。、アクサは、パンフレットで各種データを駆使して「増加しているから危険だよ」とあおっているのですが、年齢調整をしていないデータばかりなので全く信頼できません。

 10年、20年前よりも高齢化が進んでいるのですから、手術もがんも件数は増えて当然です。割合で説明していないデータを鵜呑みにしてはなりません。この特徴①についても、入院短期化は事実ですが、通院は2008年から2017年で17%程度の件数増加という、高齢化の影響が加味されていないデータで示されています。

 さて、特徴①の保障ですが、これは入院一時金や退院の一時金といった短期入院で役立つ保障をさしており、絶対に要りません。60日程度の入院で家計は窮しないのですから、この部分の保険なんか要るはずがなく、保険料を絶対に払いたくない部分です。

 アクサ的には、「全体の入院期間は短いし、長期化する三大疾病は無制限保障するから安心だよ」という論理構成ですが、三大疾病よりもはるかに長期化する精神や神経疾患に一切触れないのは悪質です。精神疾患で長期入院したなら家計は破綻しますし、三大疾病無制限よりも三大疾病「以外」無制限のほうが価値があるのです、

 よって、この特徴①は、三大疾病無制限保障に一定の価値はあるものの、総合的には無価値です。


◆特徴②「30~50代のがん増加、脳や心疾患手術の増加に対応」

 アクサとしては、「勤労期のがんや脳・心疾患手術が増加しているから、一時金や払込み免除で対応」との言い分です。

 勤労期のがん増加については、高齢化の影響を除いても確かに増加しています。しかし、罹患率は増加していても死亡率は減少しています。つまり、がん検診の普及による早期発見等によってがんがたくさん見つかるけれど、それ以上に治っているという状況です。

 軽度がんが見つかっても、取って終わりなので家計は苦しくなりません。上皮内がんを含めて、こんな部分に保険料を払う必要はありません。

 保障が必要なのは死にもつながりかねない重度がんなのです。がん死亡者減ということはがん保障の必要性の低下を示唆していますが、減収と長期療養というダブルパンチを食らう重度がんや重度の脳・心疾患に対して厚い保障が必要なのは変わりません。

 それなのに、この保険ときたら、がん治療は通院が主流なのに、一時金の二回目以降の支給条件に「入院」を入れています。高価な抗がん剤を長期間使用して家計が苦しくなるのですから、余計な条件は要りません。

 したがって、特徴②は、軽度の病状に対する保障を無駄に厚くして保険としてのコスパを著しく悪化させつつ、重度の症状に対する保障にも難があるため、もはや短所と言わざるを得ません。


◆特徴③「先進医療と患者申出療養も保障」

 この保障は素晴らしいです。先進医療も患者申出療養も、治療費は大変高額になりかねず、家計を大変苦しめます。そんなリスクに大変少額な保険料で備えられるのですから、コスパにも優れます。

 他社では先進医療保障のみというところが多い中、患者申出療養も保障してくれる点は高評価です。ここは良い保障です。

 先進医療保障はある程度普及したでしょうから、今後は患者申出療養を推して乗換え需要を喚起していきそうですね。


◆まとめ:本当にダメ保険

 ONEメディカルは、端的に言えば一般的な医療保険です。だから、ダメ保険なのです。いつまでこのような保障に終始するのでしょうか。

 入院の短期化は、短期入院保障の必要性を増すものではなく、入院というリスクそのものを低下させる事態です。「短期化によって負担は軽くなったから、短期入院保障は不要だね。でも、長期入院は相変わらず存在するから、ここは保障しようね。」という舵取りがなされいことが悔やまれます。

 また、政府が在宅医療を推進している中で、いつまで「入院」だけを保障し続けるのでしょうか。終身型を売るのであれば、終身で持ちたいと思える設計にしていただきたいものです。


(参考資料)アクサダイレクト生命「ONEメディカル」2020年12月版パンフレット
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Last Modified : 2021-06-25

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