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 今回は、がん診断給付金について、「1回目から100万円もらえる保険」「1回目はゼロ円で、2回目から400万円もらえる保険」は、保険料が同じ程度なので、どちらが私たちにとって有意義かというお話です。

 結論としては、当然「2年目から400万円もらえる保険」が優れているのだから、保険会社さんはそういう保険を販売してくださいということです。


◆メットライフの「ガードエックス」で比較

 比較するために使う保険は、メットライフ生命の「ガードエックス」です。

 被保険者は30歳男性とし、終身払いで試算します。


◆複数回払いの診断給付金の保険料 【1738円】

 ガードエックスの主契約「ガン治療給付金」は、悪性ガンの治療をすると、年イチで100万円が支給されます。ただし、最大で5回しか受け取れません。

 上皮内ガンも、治療をすると年イチで50万円が支給されます。ただし、最大で5回しか受け取れません。

 悪性ガンと上皮内ガンは別枠なので、最大10回、計750万円もらえます。月額保険料は1738円です。


◆1回限りの診断給付金の保険料 【1267円】

 ガードエックスの特約「ガン診断給付金」は、悪性ガンと診断されたときに100万円が支給されます。ただし、一回限りの支給です。

 上皮内ガンも、診断されたときに50万円が支給されます。こちらは2年に1回、無制限で受け取れます。

 月額保険料は1267円です。


◆その差額は471円

 ということで、「複数回払いの診断給付金の保険料」と「1回限りの診断給付金の保険料」の差額は471円です。

 この471円で買えるおおむねの保障内容は、初回のガン診断給付金がなく、2年目から100万円が最大4回受け取れる設計です。

 次に、「複数回払いの診断給付金」との優劣を比較したいので、支払保険料を同程度に合わせてみます。

 すると、4倍の保障が買えますので、月額保険料1804円で、悪性ガンの2~5年目に各400万円、最大で1600万円受け取れる設計になります。


◆「1年目から100万円」と「2年目から400万円」、どっちがいい?

 では、比較します。

 「1~5年目に各100万円受け取れる保険」と、「2~5年目に各400万円を受け取れる保険」のどちらがよいのでしょうか。

 聞いておいて何ですが、100万のほうを選ぶ理由なんてありますか?

 ここで100万を選ぶということは、2回目の給付金を受け取ると屈辱的な選択ミスになるので、「2回も受け取ることなんてない」と思っている方です。言い換えれば、「悪性ガンになったら、1年以内に治るか死ぬ」と思っているわけで、「受け取れても100万円」と思っているわけです。

 ここが面白いところで、生涯保険料は100万円を超えるので、「受け取れても100万円」と考えているなら「そもそも保険に入るなよ」って話です。

 それでも加入するなら、「でも、2回目もあるかもね」という下心からか、大した負担にもならない上皮内ガン保障という無用の長物をありがたがる方です。いずれにしても、「そんな理由で選ぶの?」と思わずにはいられません。

 一方、2年目からの400万を選ぶ理由は明白です。

 治療が長期にわたるほど家計破綻リスクが高まるので、1年以内に治ったり死ねるガンには貯蓄で対処し、「もしも再発したり長期療養した際には、保険でヨロシク!」ということです。

 年間400万の潤沢な資金、なんて合理的でしょうか。実際は、保障を半分にして、保険料を半額にするくらいが万人受けしそうな設計ですね。

 ということで、私は、がん診断給付金が初回から支払われる保険を好ましく思っておりません。是非ともコスパのよい設計に改めていただきたいものです。


◆おまけ:数学的に考えると

 数学的に考えると、100万を選ぶか400万を選ぶかは、2回目を受け取る確率が33%を超えるか下回るか、どちらで考えているかで判断できます。

 つまり、100万の場合は、

 ① 33%の確率で1回目のみ100万
 ② 33%の確率で1回目のみ100万
 ③ 33%の確率で2回目到達200万

の3パターンで、平均133万円受け取れます。

 一方、400万の場合は、

 ① 33%の確率で1回目のみゼロ円
 ② 33%の確率で1回目のみゼロ円
 ③ 33%の確率で2回目到達400万

の3パターンで、同じく平均133万円になるからです。

 なお、3回目以降を考えるのは、私の頭では無理です。
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