2019-08-23 (Fri)
19:58
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所得補償保険・就業不能保険の分野で、ようやく良さそうな保険が発見されました。
それが、アクサダイレクトの「働けないときの安心」です。
◆加入例
被保険者:30歳男性
保険期間:70歳満了
保険料:1,920円/月
就業不能保障1〜60日目:なし
同61〜540日目:5万円/月
同541日目以降:10万円/月
(61〜540日目も10万円保障にするなら、プラス610円/月)
◆「就業不能」条件
「就業不能」の判定条件は、次の3つのうち、いずれか1つに該当すること。
・入院
・在宅療養
・身体障害年金1〜2級
ただし、精神疾患の場合は保障が縮小されます。精神疾患では、18ヶ月だけの保障、つまり給付金の支給は18回で打ち切りです。
◆良いところ
61〜540日目の保障が半分になる「ハーフプラン」が素晴らしい。
サラリーマンの場合は、傷病手当金が1年半(約540日)の間、支払われます。また、傷病手当金がない方でも、ある程度は貯蓄で対応しようとお考えの方も居るでしょう。
ですので、保険料を節約できる「ハーフプラン」は大変合理的な設計です。他保険にも普及してほしいですね。
ついでに、540日間は一切保障なしの「ゼロプラン」も作って欲しいですね。
また、入退院を繰り返すような場合も、入院と在宅療養が連続していれば通算カウントしてくれるところも良いです。
一長一短ですが、医療保険の代替となるポテンシャルを秘めています。
それと、競合保険と比べても魅力的です。個人的には、今までは「ナイスパートナー」という保険の新ロングコースが良いと思っていました。
しかし、定期型で後半の保険料負担がかなり重くなりますし、特定の人しか加入できないので、それに比べると「働けないときの安心」はリーズナブルで加入しやすく良質だと考えます。
◆悪いところ
長期入院の原因は、精神疾患が多いので、そこが保障されないのは不安です。
しかし、精神疾患はなかなか保障し難いもので、他保険でも同程度の保障しか得られないのが通常ですので、ここは致し方ない部分です。
また、少し不安なのは、入退院を繰り返す場合において、1日でも在宅療養だと認められない日が生じると、また免責期間が再発動することです。
一応その場合、免責期間は半分の30日に短縮されますので、多少は気を遣ってくれています。
死亡保険加入者が追加付加する場合は、高度障害保障で二重取りとなる可能性がありますので、保障範囲が微妙にスリムではなくなりますが、許容範囲でしょう。
◆まとめ
保障内容もまぁ良いですし、「ハーフプラン」のおかげで使い勝手が大変良くなっています。
好みの死亡保険と組み合わせることが出来るのも良いですね。
死亡保険と保障期間を変えられるのも良いです。死亡保険は子どもが就職するまで、「働けないときの安心」は自分が退職するまで、と加入出来ます。
既に死亡保険に加入してしまっている人でも、後付けが容易なので、流行りの「身体障害保障付きの収入保障保険」を今からでも作れます。
保険設計の自由度がかなり向上する、良い保険です。
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Last Modified : 2019-12-01
ミスター様コメントありがとうございます。お子様楽しみですね。
> アクサダイレクト働けないときの安心月10万のハーフプランとFDWの収入保証月10+生活支援特約の両方加入だと備えすぎでしょうか?
いえ、そうは思いません。死亡で月10万円と団信、障害で月20万円、備え過ぎだとは思いません。
また、現行保険よりも乗換後保険のほうが充実しているやに見受けられますので、乗換賛成です。ただ、不要な特約を外したり、保障額を減らしたり、払済保険(以後保険料は払わないが、今まで払い込んだ保険料相当の保障が残る)に出来ないかといった点を検討し、少しでも有利に乗換下さればと存じます。
そして、私が良いと思った保険は左端に「保険商品診断」カテゴリとしてまとめてありますので、ご覧下されば幸いです。お読み下されば分かりますが、ミスター様とは医療保障の分野で認識が一致しないと思います。しかし、ミスター様の選択を否定するものではありませんので、よろしくお願いします。
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