2017-06-10 (Sat)
00:06
✎
ソニー損保の入院実費型の医療保険「ZiPPi<ジッピ>」について、りあむ様から私の見解を求められたので、考察してみます。
結論としては、長期入院に耐えられないため、ダメ保険です。
◆まずは保障内容を確認
入院基本保障:診療報酬点数×3円(1カ月20万円、1入院120万円限度)
差額ベッド代特約:6,000円・12,000円/日
入院諸費用特約:1,000円/日
先進医療特約:実費補償(2,000万円まで)
保険タイプ:5年更新型
月額保険料(30歳男性):1,065円(入院基本保障のみ)
月額保険料(40歳男性):1,574円(入院基本保障のみ)
月額保険料(50歳男性):2,837円(入院基本保障のみ)
◆ソニー損保が掲げるZiPPiの強み
さて、このZiPPiの強みとしてソニー損保が挙げるのは、「自己負担0円で入院できます」ということです。
3日間の入院で治療費が10万円かかったとして考えてみます。この場合、従来の日額保障型の医療保険では、日額保障1万円だとしても3万円しか貰えません。
しかし、ZiPPiなら10万円保障してくれるので、負担が遥かに軽いのです。
◆管理人の意見「ZiPPi加入余地は皆無」
ソニー損保はこんなことを言っていますが、私には「弱み」にしか映りません。なぜそんな短期入院のために保険料を払わねばならないのか理解できません。
短期入院は預貯金で対応すべきリスクです。この程度の損失・リスクに保険なんて不要です。年単位の長期入院など家計が著しく困窮するような事態に限って保険で備えるべきです。
それでもZiPPiの保障内容が、「毎月20万円までなら入院する限り無期限保障してあげる」、という性質のものであったのならば、まだ検討余地はありました。
しかし、1入院で120万円までしか保障してくれません。しかも長期療養を要するような傷病の場合、退院後180日以内の入院は継続入院としてカウントするという設計です。
そして、差額ベッド代保障などの特約達も同様に上限が設けてあり、もはやZiPPiの加入余地は皆無です。
結論としては、長期入院に耐えられないため、ダメ保険です。
◆まずは保障内容を確認
入院基本保障:診療報酬点数×3円(1カ月20万円、1入院120万円限度)
差額ベッド代特約:6,000円・12,000円/日
入院諸費用特約:1,000円/日
先進医療特約:実費補償(2,000万円まで)
保険タイプ:5年更新型
月額保険料(30歳男性):1,065円(入院基本保障のみ)
月額保険料(40歳男性):1,574円(入院基本保障のみ)
月額保険料(50歳男性):2,837円(入院基本保障のみ)
◆ソニー損保が掲げるZiPPiの強み
さて、このZiPPiの強みとしてソニー損保が挙げるのは、「自己負担0円で入院できます」ということです。
3日間の入院で治療費が10万円かかったとして考えてみます。この場合、従来の日額保障型の医療保険では、日額保障1万円だとしても3万円しか貰えません。
しかし、ZiPPiなら10万円保障してくれるので、負担が遥かに軽いのです。
◆管理人の意見「ZiPPi加入余地は皆無」
ソニー損保はこんなことを言っていますが、私には「弱み」にしか映りません。なぜそんな短期入院のために保険料を払わねばならないのか理解できません。
短期入院は預貯金で対応すべきリスクです。この程度の損失・リスクに保険なんて不要です。年単位の長期入院など家計が著しく困窮するような事態に限って保険で備えるべきです。
それでもZiPPiの保障内容が、「毎月20万円までなら入院する限り無期限保障してあげる」、という性質のものであったのならば、まだ検討余地はありました。
しかし、1入院で120万円までしか保障してくれません。しかも長期療養を要するような傷病の場合、退院後180日以内の入院は継続入院としてカウントするという設計です。
そして、差額ベッド代保障などの特約達も同様に上限が設けてあり、もはやZiPPiの加入余地は皆無です。
スポンサーサイト
Last Modified : 2017-06-10
Y様、コメントありがとうございます。Y様のお考えは良く分かりますが、私の医療保険に対する考えと異なるために混乱させてしまっているようです。
私にとっての「保険」とは死活問題を救済してくれるものです。死亡保険や火災保険が代表です。従って、医療保険であれば、平均入院日数が何日であろうとも、長期入院保障を含まない医療保険には価値がないと判断します。長期入院すれば家計は破綻し、死活問題となるからです。長期入院しないならば医療保険は要りません。
例を挙げるなら、「将来風邪にかかっても自己負担ゼロになる保険」(平均10万円支給で、多くの人が貰える。)と「死ぬまで入院しなければならない稀有な場合に自己負担ゼロの保険」(多くの人は1円も貰えないが、たった1人の不幸な方には1億円支給。)が、同じ保険料で提供されていたなら私は後者を欲するということです。
貯蓄で対応できない事態に備えるものが「保険」であって、貯蓄で対応できる事態には貯蓄で対応します。貯蓄で対応できる事態にわざわざ保険で備えて保険会社を潤す理由が私には分かりません。
また、平均入院日数も転院や一時退院が加味されていないため注意が必要です。一度、転院等を加味して計算したことがございますので、お読み下されば幸いです。http://hokenno3704.blog60.fc2.com/blog-entry-99.html
それに、平均入院日数と一口に言っても中央値で捉えると入院日数は1,2週間しかありません。過半数の患者は1,2週間で退院するのに、平均入院日数は30日前後です。長期入院患者が平均を引き延ばしているのです。運悪く長期入院患者側に回ってしまった場合の備えを考えておく必要があると思うのです。これも過去記事がございます。http://hokenno3704.blog60.fc2.com/blog-entry-78.html
> zippiは1日に5000円のみの医療保険とほぼ同額です。現在、入院は1日あたり1万円を下回ることは無いと思います。ですので、1日あたり5000円の医療保険に入るよりはよっぽど有用だと判断したのですが。
それはどういったタイプの日額5,000円型でしょうか。ジッピのように定期型の医療保険はなかなか選択肢が少なく、妥当な保険料を把握しておりません。一方、日額5,000円の終身型医療保険であれば、5年更新のジッピと概ね同程度の保険料だと認識しています。この場合、終身型と定期型であるため、一概にジッピが優れているとは私は考えません。
[ 返信 ]▲